パリ在住オタクのおしゃれでない日記

パリジェンヌとは程遠いオタクです。

乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった… 小説8巻

新刊発売までに間に合わなかった「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」8巻のネタバレありの感想です。9巻発売までにアップしたかったのですが。

アニメも毎週楽しく見ています!!ぜひ続編でソラ登場までやって欲しいです(動くジオカタキスが見たいだけ)

 

前巻は魔法省編だったのですが、今巻はおなじみ旧生徒会メンバーが大集結してお城でお泊まり会。しかも他国からの新キャラ王子まで登場し、またしてもカタリナを巡る人間関係に波乱が巻き起こります。各キャラ各カプそれぞれ見せ場があり、個人的には大好きな巻です!

 

冒頭は、魔法省で失われた魔法の契約の書を解読しているカタリナとマリア。どんどんと読み進める賢いマリアと違い、勉強が得意でないカタリナは全く進みません。疲れ切ったカタリナは帰り道、同期のソラに零します。道ゆく同僚女子に声をかけられるソラ、カタリナは改めて攻略対象であるソラのイケメン度合いに気付きます(本当に他人に向けられる好意には目敏いカタリナ…その力を己に向けられる好意にも発揮してほしい!)夕日に照らされ赤くなったソラ、って夕日のせいでなくカタリナのせいだと思います。ソラカタも捨てがたいですよねえ。

 

さて、お屋敷に戻ったカタリナは父親からとある会合に出席するようにと言われます。近隣諸国の王族や貴族が集まる社交会のようなもの。今年はその会合がソルシエ王国のお城で開催されるようです。社交、と言うより外交の一部なのでしょう。基本的なマナーはもちろん、近隣諸国の歴史や知識も兼ね備えてなければ乗り切るのは難しそうです。カタリナはお城で事前に開かれる勉強会に泊まりこみで参加することになりました。

ジオルドがクラエス家で流れるようにプレゼンする様子、素晴らしいほどの王子っぷりです。聞いているキースは一見大人しいですが、ジオルドが「どこか勝ち誇ったような笑みを浮かべて去って」行くとすぐに「顔に張り付いていたにこやかな表情を脱ぎ捨てて」ジオルドの策略にしてやられたとぶつぶつ文句を内心言い始めます。ここのキース独白が好きです!!やすやすと義姉を取られる訳にはいきませんもんね!

そうしてキースと共にお城に向かったカタリナですが、なんとメアリ、ソフィア、アラン、ニコルもいました。メアリとソフィアは勉強会、ニコルは仕事で、みんなでお泊まりできることになりました。(おそらく情報をメアリに漏らしてしまった)アランを黒い笑顔で見つめるジオルドがかわいいです。双子の弟にも敬語のジオルドが最近愛しくてたまりません。この双子、良い…!!久しぶりのニコルの魔性にやられかけたカタリナを、「はいはい。」と言いながら引き寄せてガードするジオルド。ここは挿絵です!!!ジオカタ最高!!(後ろのキースがまたかわいい)

誰がカタリナと夕食をとるかでやり合っていたジオルドとメアリですが、「皆で一緒に食べよう」とはにかむニコルを誰も止められなかった!なんだかんだ、ジオルドもメアリもみんなニコルに甘いのが好きです。年上なのに、年上だからこそ?ニコルに逆らえない一同が良すぎませんか!わたしもニコルのやりたいこと全部やってあげたい〜〜(聞かれていない)

 

勉強合宿が始まり、頭脳派というより肉体派のカタリナはお疲れの模様。キースに頭を撫でて欲しいとおねだりします。が、スキンシップの激しいカタリナに焦ったキースは自らが暴走しないよう、カタリナの部屋に鍵をかけて出て行ってしまいます(鍵はジオルド対策で準備していた)ピュアキースかわいいいい〜カタリナの姿を思い出して悶々としているキース…これが正ルートだとチャラ男っていうのがまた素晴らしいんです。あ、でも好きになったマリアにはピュアだったのか?もういいよ、押し倒しちゃえキース!!

講義の合間、カタリナはアランの演奏に出くわします。素晴らしい演奏に、いつしかカタリナは眠ってしまいます…アランに抱き合う形で。カタリナへの想いを自覚しているアランが悶々とするシーンは必読です。アランのカタリナ描写がまたいちいちエロいんです。カタリナえっろ!!!もうあれこれ悩んでいても仕方ないんで、アラン王子、どうか思いのままカタリナを部屋に連れ込んで下さって結構です!!と(わたしが)発狂していると、やってきたメアリにバトンタッチしてアランは退場します。ちっ…弟にカタリナを寝取られて発狂するジオルドが見たかった…

夜、お城にある大浴場に入ろうとメアリを待っていたカタリナとソフィアでしたが、残念ながら具合が悪くなってしまったメアリ。仕方ないので二人で楽しむことにします。参加できず悔しがるメアリがかわいい。なんとメアリの長年の夢は、カタリナと入浴することだったらしいです笑 その夢が叶う興奮で鼻血が出てしまい、断念することに。無理やり大浴場に向かおうとするメアリを止める古株のメイド強し。こんなかわいい百合カプ見たことないですよ!

翌日はダンスレッスン。なぜか忙しいはずのジオルド王子がカタリナのダンスパートナーとして登場します。ジオカタキター!!!!!激甘ボイスでカタリナの腰を砕けさせるジオルド。「最近のジオルドときたらスキンシップが激しく」ですって!その最近の出来事を詳細に聞きたいです!!アランやニコル視点でいい匂いがすると描写されていたカタリナですが、カタリナ視点だとジオルドもいい匂いだそうです。いい匂いのするジオカタ。最高ですね。ジオルドの色気に心臓の持たないカタリナを救ったのはメアリでした。強引にジオルドと踊り出すメアリ。カタリナは「美男美女でお似合い」と惚れ惚れしてますが、ソフィアによると「ジオルド様の足をヒールで踏みつけようとするメアリ様とそれを必死にかわすジオルド様の攻防戦」だそうです笑 目に浮かぶ。

ソフィアがジオルドのことを破廉恥エロ王子呼ばわりしていて笑えます(ジオカタどれだけ密着しているんだろう…)告白済ということでカタリナ争いに一歩リード(?)しているジオルドとキースに遅れをとらせまいと、ソフィアは兄ニコルのために一肌脱ぐことにします。

ソフィアはカタリナを朝のお茶会に誘います。知らずに寝ているニコル。ソフィアは、カタリナにニコルを起こしてほしいと頼みます。朝の弱いニコルは、半分夢の中。目の前のカタリナも夢だと思い、愛の告白をしてしまいます。色気溢れるニコルに、もちろんカタリナは気絶…あれ、これジオルドやキースよりも何十歩もリードじゃないですか!?ニコルが本気を出せばニコカタまっしぐらでしょうからね。なかったことにするなんてもったいない〜〜!ニコルは登場回数が少ない分、出てきた時の巻き返しが半端ないです。

 

と各カプ怒涛のシーンが続いたところで勉強合宿が終わり、いよいよ近隣諸国との会合が始まります。庭で昼寝していたカタリナは、新キャラのワイルド系イケメン、セザールと出会います。彼はエテェネル国の使用人(実は王子)で、異国の話などで盛り上がりカタリナと仲良くなります。

さらに、魔法省の任務でマリアとソラも変装して会合に潜伏していました。舞踏会で誰かに追われているマリアに気づいたカタリナが慌てていると、この国で非合法とされている人身売買の話を耳にしてしまいました。身を隠したカタリナは、偶然出会ったセザールと共にマリアを探しに行きます。

マリアがいるであろう建物を確認しに行ったセザールを待ちきれず、カタリナは得意の木登りで部屋に侵入します。他国の男たちに襲われかけていたマリアをかばったカタリナが殴られそうになったところで、ジオルドたちが助けに現れます。あまりの怒りで魔法を使って男たちを命を奪おうとするジオルド。木登りをしたカタリナは、ドレスを破いたひどい姿だったのです。一見すると、男たちに乱暴されていたような姿です。

ここの激怒ジオルドが本当に良い……王族は魔法を使用することは固く禁止されているのです。ましてや他国の人に使うなんてもってのほか。常に冷静なはずのジオルドが怒りに駆られるシーンに愛を感じました。ジオカタめちゃくちゃ重い(褒めてます)ジオルドオコ→魔法発動→反省→ジオカタの一連の流れ、何十回読んだことか…!ジオカタ最高です本当に…ありがとうございます…さらに今読み返すと、アニメEDを思い出しますね。あれもジオカタ愛が重い(褒めてます)反省するしょんぼりジオルドに「私もジオルド様がピンチの時には一番に駆けつけますから」ってこんなに頼りになるヒロイン、じゃなかった悪役令嬢が他にいますかね?!

対してアランはとっさにジオルドの魔法を止めたり、その後カタリナにフォローさせたりと、落ち着いた行動。この、取り乱したジオルドを気遣う器の大きさ。幼い頃は卑屈だったアランの成長っぷりはどうですか!この双子の話、もっと欲しいです…!!

そしてジオルドに牽制をかけるセザール…ざわ…セザールとの出会いをジオルドに聞かれ、とっさに隠すカタリナ…ざわざわ…カタリナ、浮気がバレかけたみたいな反応ですね。この3人の挿絵がありますが胸騒ぎしかしません(笑)完璧王子ジオルドを「若いな」と高みの見物をしているセザール。ワイルド系年上ポジ、ソラに加えてセザールまで参戦ですね……はあ選べない。近いうち、セザールに招待されてエテェネル国へ、とかあるんでしょうかね(9巻は別として)

 

次回9巻は、カタリナが偶然聞いてしまった人身売買の解決の話になります。ソラカタも良かったのですが、マリアが最高な巻でした。ちゃんと近いうちに書きとめようと思います!

(※9巻の感想が出来上がりました。)↓

aomilk.hatenablog.com

前7巻はこちら↓

aomilk.hatenablog.com