パリ在住オタクのおしゃれでない日記

パリジェンヌとは程遠いオタクです。

乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった… 小説7巻

今日はアニメの放映日ですね!魔性の伯爵ニコルとの出会い、すでにニマニマします。

こちらでは「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」通称はめふらの原作小説7巻、ネタバレあり・旧生徒会メンバーよりの感想を載せます。

 

7巻は魔法省で働き始めたカタリナが、新たな攻略対象キャラに四苦八苦したり失われた魔法を巡って奮闘するお話です。少し謎解き要素もありつつ、ファンタジーな巻です。マリアやソラ、ラーナが好きな方は必読!

 

カタリナは配属先も決まり、いよいよ正式に魔法省に勤務することに。所属先である魔法道具研究所には、前巻でお世話になったローラ先輩(マッチョ女子)とハート先輩(すぐ迷子になる)そして副部署長であるラファエルにラーナが部署長でいます。猿から守ってくれるソラがかっこいい。肉体労働も楽しくこなすカタリナに、ソラは心をつかまれっぱなしの様子。攻略対象キャラのはずのソラ。カタリナは直球でマリアに惹かれていないか聞くのですが、ソラはマリアは良い子ではあるけれどタイプではないときっぱり否定。カタリナの頭を撫でたり、馬車まで送ってくれたりと優しさが光ります。このまま魔法省勤務が続くと、ソラにカタリナは持っていかれそうですよ〜ジオルド〜キース〜

 

と思っていると、乙女ゲームについてまとめてくれたメモの持ち主を探すため、休日にカタリナはお城に探しに行くことに。ジオルドにもそのことを聞いてみたいのですが、キースによると王子は忙しいとのことなので後回しに(ここのキースの策略が笑えます)

使用人たちにメモの件を確認するのですが、誰も心当たりがありません。一体、誰が…?と考えていると明後日の方向に走り出してしまったポチ。ポチ、きっと何かを感知しているんでしょうね。追いかけたカタリナはお城の立ち入り禁止場所に入ってしまいます。そこにいたのは年配の女性、なんと前王妃でした。

探しにきてくれた忙しいはずのジオルド、そんなことはなかったらしい。ここでキースの嘘がジオルドにバレてしまったのがじわじわきます(笑)ジオルドによると、前王妃は引きこもってしまったジオルドの叔父(前国王の最後の子供)のお世話をしているようです。ひきこもりの叔父や愛人をたくさん作っていた前国王(つまりジオルドの祖父)といった身内の恥を、恥ずかしがったり嫌悪したりと色んな感情を見せながらジオルドが事情を教えてくれます。奔放な女性関係を持っていた祖父を、ジオルドは「心から軽蔑」しそのようになるつもりはないと言いますが、ジオルドの中にもその祖父の血は継がれています。「祖父の血を引く僕を嫌だと感じますか?」と「今まで見たことのないまるですがるような表情」でカタリナに質問するジオルドが切ない。いつになくしおらしいジオルドの挿絵の破壊力も抜群です。ジオルドの弱点って、実は蛇でなくて血筋だったんですね。

もちろんカタリナはジオルド自身を祖父がやったことで嫌うはずがありません。カタリナが安心させると、真っ赤になってしまったジオルド…見たい、あお願いだかr顔を隠さないで〜〜!!!!ジオルドはやはりカタリナは最高だ、出会えたことは一番の幸運だと幸せを噛み締めています。わたしもジオカタは最高だと思っています!!!!!別れ際に「君に会えない方が辛いですから」と耳元で囁いた王子、真っ赤になるカタリナを「最高に愛らしかった」と述べるジオルドも最高に愛らしい。ジオカタ尊いぃ〜〜〜〜〜

 

魔法省勤務に戻ったカタリナ。仕事中、例の猿に襲われてお気に入りの髪飾りを奪われてしまいます。猿を追ってようやく髪飾りを発見した先は、見たこともない立派な畑。その畑の小屋から出てきたのは、何とサイラスでした。サイラスは魔力・魔法研究室の部署長で知的な美形、お堅いことで知られるマリアとデューイの上司です。そして攻略対象の1人でもあります。畑作りが趣味のカタリナ、自作より遥かに立派な畑を作るサイラスに業務の合間に畑作りを教えてもらうようになり仲を深めていきます。ちょいちょい方言が入るサイラスがかわいい。そして美少女と話すのが苦手だと言うサイラスとマリアの仲を無事に取り持ったカタリナですが、完全に破滅フラグを自分で立てにいっています(笑)

 

そして偶然、マリアと共に失われた魔法を発見したカタリナ。さらに強い力を手に入れるには契約の書が必要だという。カタリナを守るため、マリアがさらなる力を欲するシーンがとても良い。でもこの流れ、普通の物語だとマリア闇落ちフラグなのですがどうなるんでしょう……

マリア、デューイ、サイラス、ソラ、ラーナと契約の書を探すカタリナ。最終的に意外な場所で見つかるのですが…

途中、偶然ジオルドが現れて我々読者にジオカタを補給してくれます。ジオルドの名言(これが後々に効いてきます)、さすがハイスペ王子様。思わず口を開けてしまったカタリナに、チョコを放り込むジオルド。餌付け、成功!魔法省編のカタリナの相方であるソラとジオルドの危うい邂逅もあって、短いシーンですが牽制に余念がない腹黒王子が見られます。

そしてキーカタ。無防備なカタリナに謎の呪文を唱え出すキースがかわいい。キース、そんなに我慢しているとまた爆発しちゃうのでは…というか爆発してくださいお願いします。

マリアは失われた光の魔法を得ることができたのですが、何とひょんなことからカタリナも失われた闇の魔法を手に入れてしまいます。

乙女ゲームの強制力が強くなっていることに不安になっていくカタリナ。思わずキースに、自分がどんどん闇に染まって破滅してしまうのではないかと話します。どんなことがあっても傍を離れない、悪事に染まりそうになったら自分が止める、と返すキースにカタリナは安心するのでした。それを見ていたのはいつものメンバー。ジオルドも命が尽きるまで傍にいる、と。メアリも絶対に離れずもしもの時は叱る、と言います。アランやソフィア、そしてニコルもカタリナのことをきっと見捨てたりしない。乙女ゲームのシナリオ通り悪役になることを恐れていたカタリナは、ようやく安心するのでした。

 

魔法省編、名前も同じなのでついついハリポタを思い出してしまいます。確かに、初期はめふらは日常で魔法を使用することがなかったので、掘り下げられていて面白いです。闇の魔法を手にしていくカタリナですが、土の魔法ももう少し活用できるようになるといいですね。

引きこもりのジオルド叔父も気になりますし、色々伏線が多く今後が気になります。あと数日で9巻!楽しみです。

9巻の前に、8巻の感想はこちら↓

aomilk.hatenablog.com

 6巻はこちら↓

aomilk.hatenablog.com